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螺旋海岸 Album

志賀理江子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784903545929
ISBN 10 : 490354592X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

写真家 志賀理江子が宮城県を訪れてから6年が経過しました。
展覧会「螺旋海岸」は、自らの生活環境や経験と写真表現を一体にしようと探求してきた志賀の現時点での成果を提示するものです。1980年生まれの志賀は、快適に 整えられ自動化された日々の生活と社会に身体的な違和感を感じるところから表現を始めました。国内外で活動しながら、2006年の当館の企画展参加を契機に初めて宮城県を訪れました。その後も志賀は、密接な土地との関係を求めて何度も東北に戻ってきました。そして、太平洋に面した北釜(※)の松林と出会っ たのです。
志賀は北釜で暮らしながら、地域のカメラマンとして祭りなどの公式行事を記録し、オーラルヒストリー(口述史)の作成を行いました。それらの経験は作品制 作に大きく影響していきます。志賀は写真が自らの身体とかけ離れないように、北釜の空気をいっぱいまで吸い込み、静かに長く吐き出すようにして一つずつの 作品を制作してきました。それは、北釜の固有性や独自性を観念的に表すことではなく、北釜の土地と関係した身体の痕跡を写し出そうとすることでした。ですから、その作品には北釜を物語る作者の回答ではなく、写真というメディアとは何か、土地とともにある暮らしと表現とは何かについて、志賀が自問し追求してきた大きな問いそのものが現れています。それらは多くの困難を抱えながらある現在の私たちの社会に切実な声として届くことでしょう。
(※)北釜 宮城県名取市下増田字屋敷の呼称 ーーー展覧会「螺旋海岸」ホームページより

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 内島菫

    2〜10桁の数字がふられている多くの石?岩?の写真は何だろう。冒頭近くの、地元の人のか写真家のかあるいはそのどちらのでもあるような言葉の断片が、これから現れる写真のタイトルでもあることに気付くのはもっと先のこと。何これ何これとページをめくる程に異様さを増す世界は、どこまでがコラージュでどこまでがしつらえかでどこまでがそのままなのか分からない。つまり、現実とは一体何か、ということに強烈な揺さぶりをかけてくる。海岸に穴を掘る人々、身体に突き刺さる木、穴のように見える画面中央の暗い楕円、目、土に埋まる人。

  • きりさめ

    こんなにもダイナミックで狂気的な写真集は他にあるだろうか。人為的に舞台装置を綿密に作った上で撮った幻視的な写真もあれば、だだっ広い冬の海や砂浜を俯瞰撮ったものもある。一貫して明暗と彩度のコントラストが強いが、これらの鮮やかさからは華やかさや生命力といったポジティブなイメージはなくむしろその逆で、死や天災に対する強烈なほどの喪失感を感じた。

  • MO

    志賀さんは間違いなく天才の類だと思う。木村伊兵衛賞もとってるし、評価されてるけど、まだ足りないと思ってる。日本の写真家のレベルは高く、世界のアートエリアでも数少なく優位に立てるジャンルだと思っているのだが、写真新世紀も終わっちゃうし。昨今のSNSで上手なオサレfotoのイイねを見る度に文化が衰退して行くのを感じる。こういう人達にもっと社会的なサポートをしなくちゃ。写真集の内容は観たらヤヴァイとわかります。

  • かりん

    5:《写真展とは違う感覚に。何かはわからないけど突きつけられる感じ。》発売がだいぶ先延ばしになっていたが、ようやく。写真展で見たときと概ね同じ写真で構成されているけれど、サイズや空間の問題でしょうか、印象が異なります。この写真集で見ると、一枚一枚が怖い。これまでの作品にも暗さはあったのですが、それでもPCの壁紙に使うくらいの愛らしさ(というのかな…)を同時に持っていました。が、今回の写真は角の丸みがないです。ぐさぐさ入ってきます。まだよくわかっていないので、これからも時々見てはあれこれ感じようと思います。

  • Koki Miyachi

    死後の世界との対峙というか、負のエネルギーが渦巻いていた。写真でここまでの表現ができるのかと。下手な映像よりよほど饒舌だ。

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